タイル張り外階段は防水塗装で劣化を防ぐ!DIYで簡単に安くメンテナンスする方法

タイル張りの外階段で悩んでいる方は意外と多いのではないでしょうか?

タイル張りは趣があり個人的には好きなのですが、時間が経つとタイルが浮いたり割れたりします。

そうなってしまうとタイルを張り替える以外の選択肢はなく、多額の費用がかかってしまいます。

しのっぴ大家が所有する物件は築30年以上で、購入当時は数年毎にタイルの補修が必要でした。

また、タイルの痛みがひどい部分は全面張替えとなってしまい、本当に痛い出費でした。

今回はタイルが傷む原因を明確にし、低コストで効果が高い対策を紹介します。

DIYでもできる簡単な対策ですが、タイル張替え等の修繕費がかかったことがないほど効果が高いので、お勧めのメンテナンスです。

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外階段のタイルが傷みやすい原因

外階段のタイルが傷みやすい原因はどこにあるのでしょうか?

しのっぴ大家は業者さんやタイル職人の方など何人かの人に質問し、原因を探りました。

その結果、タイルの目地であるモルタルに水が浸み込むことが原因であることが分かりました。

タイルが傷むメカニズム

  • 雨が降るとモルタルが水を吸収
  • 内部の鉄の骨組みが錆びて膨張する
  • タイルが浮いて割れる(右図参照)
雨が降るとモルタルが水を吸い込み、時間が経つと階段の骨格が錆びてタイルが浮き、階段の劣化につながります。

タイル劣化の対策

原因が分かったので、つぎはタイル劣化の対策です。

リフォーム業者さんに相談したところ、提案されたのはウレタン塗料での全面コーティングです。

しかし、この方法だとせっかくのタイル張りが台無しになり、カッコ悪い階段になってしまいます…

そこで、友人の塗装屋さんに相談したところ、浸透系の防水材が良いのでは?とのことでした。

・浸透系防水材であれば、モルタルに浸み込んで防水機能を発揮する(下図のイメージ)

・小さなヒビや割れがあっても、防水材が浸み込んで防水機能を維持できる

防水一番を塗装した事により、モルタル部に防水層が形成されます。
これにより、水を吸い込む事が無くなり、タイルの劣化を抑制できます。

これであれば、モルタル部から雨水が侵入してタイルの浮きが発生することは無さそうです。

実際の作業としては、階段のヒビ・割れを補修してから、防水材の塗布となります。

ヒビ・割れの補修

防水材の塗装に先立ち、まずはタイルのヒビ・割れの補修をします。

防水材は多少のヒビは問題ないとのことですが、ヒビが大きくなりそこから割れたりすると嫌なので、「床用ひび割れ補修材(コンクリート用)」を用いてヒビを埋めていきます。

使い方はとても簡単で、良く振ってから中身を押し出し、ヒビ割れ部に押し込んでいきます。

具体的なやり方はこちらの動画を参考にしてみました。

その後、余った部分をウエス(ぼろ布)でふき取り終了です。

小さなヒビ割れだけでなく、少し大きなヒビ割れもきちんと修復できます(下写真参照)。

タイル補修の詳細は「外階段や玄関のタイルの割れ・欠けはDIYで簡単に補修可能!」に詳細を説明してあるので、そちらを参照してください。

タイルのヒビ割れは、床用ひび割れ補修材を使用することで簡単に補修できます。

防水材の塗装

つぎに防水材の塗装に移ります。

今回は、日本特殊塗料の「防水一番」という塗料を選びました。

防水一番は無色透明の水系塗料で、多少の塗り斑があっても全く分かりません。

また、サラサラの塗料のため塗りやすく、ローラーで塗るとあっという間に塗り終わります。

そして、塗装中でも入居者の方は階段を使うことは出来るので、その点でも気楽に塗装できます。

<防水一番の塗装手順>

  • 晴れが続く予報の日に高圧洗浄で汚れやカビを洗い落とす
  • 1~2日間しっかり乾燥
  • ローラーの刷毛(中毛)を使い防水一番を塗装(一度目の塗装))
  • 翌日、二度目の塗装

防水一番の塗装はほんとうに簡単で、しのっぴ大家は子どもと共に塗りました。

通常の塗料ははみ出しNGですが、防水一番は無色透明なのではみ出しても問題ありません。

そして、風通しが良ければ塗装から30分~1時間程度で塗料が浸み込んで乾き始めます。

塗装終了後、タイル面が若干滑りやすくなっているので、その点は要注意です。

入居者さんが滑って怪我をしないように張り紙等をして注意喚起すると良いと思います。

外廊下も防水塗装

外階段に防水塗装をする際、外廊下のモルタル部も高圧洗浄し、防水一番を塗っておきました。

防水一番は防水作用の他に防カビ効果もあるのでカビやコケが生えにくくなります。

防水一番の撥水効果は非常に高く、モルタル部に水を垂らすと水をはじき、水がコロコロしています(右写真参照)。

防水一番の撥水効果は大きく、外階段に防水一番を塗装すると、水をはじき、カビやコケも生えなくなります。

多くのことがDIYで出来る!

今回は DIY で防水一番による撥水塗装を行いましたが、多くのことがDIYで出来ます。

DIYってハードル高くない?と思うかも知れませんが、簡単でコスパが高いDIYをまとめてみました。

これらは実際にしのっぴ大家が行い、「難しくない」作業を選んだものです。

難易度の低いリフォームからスタートし、多くのリフォームをDIYでやってみてはいかがでしょうか?

まとめ

今回は外階段の劣化原因をはっきりさせ、モルタル部に防水層を作ることで対策を施しました。

防水一番は1~2年に一回塗装をしていて、防水塗装をし始めてから4年以上経ちますが錆由来のタイルの劣化は起こらなくなりました。

その結果、防水塗装を始めてから一度もタイルを張り替えることがありません。

コストは防水一番の購入費用+α程度で、修繕費の大幅抑制につながっています。

同じような悩みを抱えている方にはお勧めの対策です。

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