DIYでルーフバルコニーに巨大ウッドデッキ&パーゴラを作る:後編

ルーフバルコニーに快適なウッドデッキやパーゴラを作りたいと思う人は多いのではないでしょうか?

しかし、ルーフバルコニーには特有の問題があります。

それは防水機能を維持しながらどのようにウッドデッキ&パーゴラの強風対策をするのか?です。

この難問に対し前回までに解決策を見出し、マルチポストを使用し根太組みまで終わっています。

今回はパーゴラの小屋組みを作り、ウッドデッキの床板を張っていきます。

木材にはハードウッドのセランガンバツを使いましたが、本当に硬く、施工には苦労しました。

その詳細を説明していきます。

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木材の種類と購入量

セランガンバツやウリン、アマゾンジャラ等の南洋材はとても硬く、ハードウッドと呼ばれています。

(木材の種類はこちらのサイト参照)

その中から、今回は明るい色でコストパフォーマンスに優れたセランガンバツを選択しました。

似たような木材でイタウバがありますが、コスト的なメリットもなく、黒いシミがところどころあるのでセランガンバツに軍配が上がります。

<ハードウッドの特徴>

・杉やホワイトウッドに比べ圧倒的に重く、硬い

・抜群の耐久性で、15年~20年はメンテナンスフリーと言われている

購入したした木材の量

今回のウッドデッキとパーゴラ用に発注した木材を以下に示します。

根太材とパーゴラの屋根部には45mm×70mmのイタウバを用いていますが、これはセランガンバツでちょうど良い大きさの木材が手に入らなかったためです。

パーゴラの柱は90mm×90mmの角材を使用。

ウッドデッキの床板には105mm×20mmのセランガンバツを用いています。

床板はもう少し幅広のものを使いたかったのですが、大幅なコストアップとなるため断念しました。

総重量1トン以上の木材を知り合いの瓦屋さんに手伝ってもらい、瓦上げ機でルーフバルコニーまで持ち上げました。

ここからパーゴラの小屋組み作りとウッドデッキ作りが始まります!

購入した木材リスト

パーゴラの小屋組み作り

前回までに根太組みはできているので、ここからはパーゴラの小屋組み作りを始めます。

作業はしのっぴ大家と知り合いの木工屋さんの二人作業となります。

今回、パーゴラの小屋組みは写真のようなユニットを作り、それらを連結させることにしました。

(下写真参照)。

ユニットも高さを調整したマルチポストに乗せて、根太とは L 字アングルで連結。

パーゴラの小屋組みと根太を連結させることで、ウッドデッキ全体がパーゴラとつながります。

このため、強風が吹いてもパーゴラが飛んでいくことはありません。

セランガンバツは天然木のため、反りがあったりなかったりある意味、個性的です。

それを矯正しながらまっすぐな小屋組みとしていきます。

パーゴラの小屋組を説明した写真

屋根の作成

ユニットの接続が終わったら、つぎはパーゴラの屋根の作成です。

屋根の仕上がりには色々なやり方がありますが、今回はシンプルに縦横に木材を渡しただけの構造としました(下写真参照)。

屋根作りは高所作業になるため、落下して怪我をしないよう十分注意する必要があります。

しのっぴ大家は高所恐怖症なので、この高さの作業は結構、怖かったです(笑)。

最後に柱と根太材の連結にゆるみが無いことを確認して、パーゴラの完成です!!

完成したパーゴラの写真

ルーフバルコニーの上は強風が吹くことが多々あります。

このためタープは常設せず、使うときにタープを張るというスタイルの方が安全です。

ウッドデッキの床板張り

つぎに取り掛かったのは、ウッドデッキの床板張りです。

大量にある木材を仮に並べ、仕上がりのイメージを明確にします(下写真参照)。

そして、基準となる線を引き、そこから床板張りのスタートです。

床材用の板も色々個性的なので、最初は反っていないものを選び基準になるラインとします。

まずは板をクランプで固定し、下穴を開けてからビス止め。

その後は板と板の間隔を5mmとし、反った板はバールなどで反りを修正し床板を張っていきます。

そして、床板を張り終えたらウッドデッキの完成です!!

床材を仮置きした状態の写真

ビスやコーススレッドには頭があるため、皿取り錐で下穴を開けていきます

ハードウッドは本当に硬いので、皿取り錐は高耐久のものを選ぶと良いでしょう

 ※安い皿取り錐は切れ味がすぐに悪くなり、ドリル刃を折りやすくなります

ドライバドリルは有線タイプ

今回は多量のビス打ちがあるため、有線のドライバドリルを使用しました。

バッテリータイプは重くバッテリー切れになると動かないので、有線の方が使い勝手が良かったです。

また、パワーが無いドリルでは穴が開かなかったり、ドリルのモーターが焼けてしまいます。

このため、パワーがあるものを選択した方が作業がスムーズに運びます。

一方、インパクトドライバーはパワーがありすぎてビスが切れたりするため、DIY で作業するにはドライバドリルタイプが使いやすかったです。

ウッドデッキ&パーゴラの完成

ルーフバルコニーにウッドデッキとパーゴラを作りたい!と思い始めてから、色々なことを考え、実行してきました。

構想から作業終了まで約3カ月。

今では、快適なウッドデッキ&パーゴラ生活を楽しんでいます。

ちなみに、台風が何度か来ましたがウッドデッキ、パーゴラが壊れたことはありません。

そして、完成から4年以上経ちますが、雨漏りもありません。

当初の予定通り、雨漏りのリスクなく風にも強いウッドデッキ&パーゴラを作ることが出来ました。

完成したウッドデッキ&パーゴラの写真
パーゴラからみる景色の写真

ハードウッドで作ったウッドデッキやパーゴラはメンテナンス不要と言われていますが、数年経つとささくれたり、色落ちしてしまいます。

気持ちよく使い、長持ちさせるためには定期的なメンテナンスと塗装はした方が良いでしょう。

メンテナンスについてはこちらの記事を参照してください。

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