ハードウッドを使ったウッドデッキ、DIYで作るのはちょっと難しいのでは?と思っていませんか?
確かに工具等を準備する必要はありますが、そんなにハードルが高いものではありません。
この記事の説明通りに作れば1~2日で下記写真のようなウッドデッキを簡単に作ることができます。
この記事では図説を多く使いながら具体的なウッドデッキの作り方を解説しているので、是非最後まで読んでくださいね!
<この記事で分かること>
・ウッドデッキの図面と必要な工具と材料について
・ウッドデッキの作り方と手順について
ウッドデッキ作りに必要な工具について
この記事ではウリンやイペ、セランガンバツなどのハードウッドを用いたウッドデッキ作りを紹介していますが、ハードウッドは自分で切断するのはとても難しいです。
そこで、今回は木材購入時にあらかじめ設計通りの寸法に業者さんに切断してもらい、納入してもらうというやり方をしています。
そうすると木材の切断は不要となるため、必要な工具は以下の通りです。
- 電動ドリル
- 皿取り錐錐
- 水平器
- メジャー
- 木工用クランプ2個
- 小さめのバール
水平器は100均で売っているモノで十分ですが、電動ドリルと皿取り錐はきちんとしたものを選んだ方が結果的に綺麗な仕上がりで作業も早く終わります。
お勧めの電動ドリルと皿取り錐はこちらの記事で紹介しているので参照して下さい。
ウッドデッキの図面と必要な木材等について
続いて、ウッドデッキの図面と必要な木材について説明します。
以下の図面はしのっぴ大家が作成したウッドデッキの図面なので、自分で作る大きさに適宜調整してもらえれば良いと思います。
ウッドデッキの図面
図面を以下に載せますが、今回紹介するウッドデッキは985mm×2400mmの大きさです。
そして、高さはサッシに合わせて320mmとなります。
使用する木材について
上記の図面に対し必要な木材は下記表のとおりです。
なお、今回はセランガンバツを使っています。
セランガンバツはハードウッドの中では低コストですし、耐久性も十分なのでお勧めです!
ハードウッドはとても硬いので、丸鋸等の電動工具がないと切断等の加工はかなり難しいです。
このため、発注時にちょうどの寸法にカットしてもらい、購入することを強くお勧めします!
以下の2つのショップでは、費用が掛かりますが購入時にジャストカットしてもらうことが可能です。
その他必要な物品について
ウッドデッキのビスにはハードウッド用のコーススレッドを使用します。
一般的な木工用ビスではビスが切れてしまう恐れがあるのでお勧めしません。
床板用には55mm、根太を床束に固定する時には75mmのコーススレッドを使いました。
ウッドデッキは水平出しが大変なので、今回は「マルチポスト」を使用しています。
マルチポストは様々な高さのラインナップがあり、高さを微調整できるのでウッドデッキの水平出しが非常に楽です。
ウッドデッキを設置する場所がコンクリート等であれば、マルチポスト一択で良いと思います!
低床のウッドデッキを作る場合、床束(柱)を用いずに根太に直接マルチポストをビス止めします。
しのっぴ大家がルーフバルコニーに巨大なウッドデッキとパーゴラを作った時にはこのやり方を採用しています。詳細はこちらの記事を参照して下さい。
ウッドデッキの作成について
ここからはウッドデッキの作成について説明していきます。
以下の手順で進めれば、決して難しいことはありません!
<ウッドデッキの作成手順>
・マルチポストを90mm×90mmの床束(角材)にビス止め
・床束に根太をビス止め
・床板のビス止め
マルチポストのビス止め
最初の作業は右図のように、床束(角材)にマルチポストをビス止めします。
今回使用したマルチポストは「2A型」で、46mm~63mmまで高さを変えることができます。
また、上下2つのブロックで出来ていて、回すことで2つに分離できます。
分離した上部を柱束に載せ、75mmのコーススレッド(2本)を打ち込むことでビス止め完了です。
ビス止めの際は必ず下穴を開けておきましょう
根太組み
床束にマルチポストをビス止めしたら、次は根太組みです。
根太組みといっても難しいことは何もなく、床束2つに根太材(45mm×90mm)を渡してビス止めするだけです。
下図のイメージで4ヵ所ビス止めしました。これを全部で5組作ります。
床板貼り
根太組みが終わったら、最後は床板貼りです。床貼りには55mmのコーススレッドを使いました。
図面に記したように両サイドを各30mm、前と後ろも各30mm、根太をはみ出すように床板を貼っていきます。
最初の床材貼りが最も気を遣うポイントです。ここがズレるとあとの床板がすべてズレる可能性があるからです。
ハードウッドは天然木なので反っていることも多々あるので、1枚目の床板は最も反りが少ないものを選びましょう。
また、床板をビス止めする際は木工用クランプを用いて床板を固定してからビス止めしましょう。ハードウッドは硬いため、固定しないと位置がズレてしまいます。
両端の根太に床板をビス止めしたら、中央の根太を配置していきます。今回は472mmの間隔としました(下図参照)。
根太の間隔は20mm厚の床材では450mm~500mm、30mm厚の床材では700mm~750mmが多いようです。
実際、今回は20mm厚の床材で間隔を472mmとしましたが、床板がたわむことはありません。
床板を1枚貼った時点で、ウッドデッキ全体の水平出しを行いましょう。
マルチポストは高さ調整可能なので、容易に水平出しができるはずです。
つづいて、2枚目、3枚目の床材を貼っていきます。床板の間隔は5mmです。
5mmの端材を用意し、次の床材を突き当ててビス止めすると等間隔で板を貼ることができます。
また、板の反りがある場合はバールで反りを修正しながらビス止めすると綺麗に仕上がります。
仕上がりのイメージ図を以下に示します(根太は3本となっていますが、実際は5本です)。
まとめ
この記事ではマルチポストを用いたウッドデッキの作り方を説明してきました。
マルチポストを用いることで簡単に水平出しができ、基礎作りで悪戦苦闘することがありません。
また、木材購入時に希望の長さにカットしてもらうことで、あとは組み立てるだけのウッドデッキ作りとなります。
しのっぴ大家はこの記事で紹介したウッドデッキを1日で作ることができました。初めての方だと2~3日かかるかも知れませんが、DIYで十分作ることが可能です。
ウッドデッキ作りに興味あがる方は、是非、トライして下さい!!