安い・簡単・効果長持ち!DIYで出来る外階段・玄関のタイル補修のやりかた&タイルが剥がれない対策を紹介します

玄関周りや外階段をタイル張りにしている人は多いと思います。

しかし、見た目の好印象に対してタイルは欠けたりひび割れしやすいのが難点です。また、築年数が進むとタイルが剥がれたりします。

このようなタイルの劣化は症状が進むとプロに依頼して修繕するしかありませんが、軽度のひび割れや欠けであればDIYで補修可能です。また、タイルの剝がれについても簡単に対策できます。

悩む人
悩む人

DIYって難しくないの?

素人がやったらすぐにダメになるのでは?

この記事ではそのような疑問に答えていきます。

今回紹介するやり方は安くて簡単、効果長持ちです。ぜひ最後まで読んでください!

<この記事で分かること>

・DIYで補修できる範囲について

・タイルのひび割れ・欠け・剥がれの原因について

・タイル補修のやり方&タイルの浮き対策について

・タイル補修とモルタルの防水対策の効果について

・気になる費用について

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DIYで補修できる範囲について

最初に、DIYで補修できる範囲について考えます。

広範囲に傷んだり剥がれたタイルや下地のモルタルがぐずぐずになってしまったモノはDIYでは無理です。プロに頼みましょう。

一方、下記写真のようなタイルのひび割れや軽微な欠けはDIYで補修可能です

欠けは、欠けたピースがあると超簡単に補修できます。

ひび割れたタイルの写真
ひび割れたタイル
欠けたタイルの写真
欠けたタイル

タイルのひび割れ・欠け・剥がれの原因について

補修作業をする前に、タイルのひび割れ・欠け、剥がれが生じるのかを説明します。原因が分かることで有効な対策を取ることができます。

タイルが傷む主な原因は次の3点です。

  • 自転車や車がぶつかるなどの、物理的なダメージ
  • 地震などの「揺れ」によるダメージ
  • モルタル中の鉄筋がさび、モルタルが盛り上がることによるダメージ

最初の物理的ダメージや「揺れ」によるダメージは防ぎようがなく、タイルが割れたり欠けたりします。このような割れ欠けを見つけたらその都度、補修した方が大事にならずに済みます。

また、モルタル中の鉄筋のさびは意外な盲点です。築古物件では「さび」が原因でタイルが剥がれる可能性が高くなります。

鉄筋のさびによる劣化は以下の順に生じます。

タイルが傷むメカニズム

  • 雨が降るとモルタルが水を吸収
  • 内部の鉄筋が錆びて膨張する
  • タイルが「浮いて」割れたり剥がれる
タイルが浮いて割れたり剥がれたりするメカニズムを説明した図

タイル補修のやり方&タイルの剥がれ対策について

ここからは具体的なタイル補修のやり方について説明していきます。

そして、鉄筋がさびてタイルが浮き、割れたり剥がれたりするケースについて、簡単で非常に有効な対策も解説します。

タイル補修のやり方

タイルの補修材は色々なモノがありますが、しのっぴ大家が使うのはアサヒペンの床用ひび割れ補修材です。

シリコン系のコーキング材を使うケースもありますが、そもそもコーキング材の寿命は長くありません。

また、シリコンとモルタルの接着性にも不安があります。

その点、「床用ひび割れ補修材」は樹脂モルタルなのでモルタルとの接着性は良く、耐久性もあります。

使い方も非常に簡単で、ヒビ割れた部分に「ブニュー」と押し出し、指で材を押し込むだけです。

そして、はみ出た部分をぼろ布でふき取って終了!

1か所の所要時間は数分で補修が終了します。

補修前後の写真を下に示しますが、ひび割れが完全になくなっています!!

タイルの補修前後の写真

タイルの欠けも同じように簡単に補修できます。タイル補修の詳細な作業の手順はこちらの記事で詳細に説明しているので、参照して下さい。

タイルの剥がれ対策について

つづいて、モルタル中の鉄筋がさびてタイルが浮き、結果的にタイルが割れたり剥がれることに対する対策です。

築古物件の外階段では特にありがちなケースだと思います。

そもそも、モルタルは水を吸います。そして、先ほど説明した通りモルタル中の鉄筋がさびてタイルの浮き、そしてタイルの割れ・剥がれにつながります。

このため、対策としてやるべきことは「モルタルの防水化」です。下図のようにモルタルを防水化できれば水が浸み込むことがなく、鉄筋がこれ以上さびることがありません。

モルタルに防水層を形成することを示したイラスト
悩む人
悩む人

モルタルの防水化ってどうやっているの?

難しいんじゃないの??

しのっぴ大家
しのっぴ大家

「防水一番」を使えば超簡単!

モルタルがあっという間に水を弾くようになります。

防水一番は浸透系の撥水材で、塗るとモルタルに染み込み防水層を形成します。

また、表面ではなくモルタル内部で防水層を形成するので、その効果はとても長持ちです。

しのっぴ大家は1年に一度のペースで防水一番を塗っていますが、1年経っても水を弾くのでその効果は絶大です!

防水一番を用いたタイルの浮き対策の詳細、そして、具体的な作業についてはこちらの記事で詳細に説明しているので参照して下さい。

タイル補修とモルタルの防水対策の効果について:驚きの長寿命!

つづいて、タイル補修とモルタルを防水化したことの効果について説明します。

下の2枚の写真は「床用ひび割れ補修材」で補修してから1年半経った補修部の写真です。

地震などで揺れるとどうしても割れるタイルが出てきますが、そのようなことが無ければ再び割れたり、タイルが剥がれることはありません。

タイルの欠けは補修して4~5年経つものもありますが、今となってはどこを補修したのか分からないくらいです。

タイル補修から1年後の写真
タイル補修から1年後の別の写真

また、年に1度モルタルの防水塗装をしているおかげで、モルタルが水を弾き、タイルが浮くことがなくなりました。

この対策を始めて既に5年以上経っていますが、外階段のタイルが剥がれることは全くありません!

(それ以前はタイルが浮いて剥がれてきたので、数年に一度業者さんに補修してもらっていました)

気になる費用について

最後に気になる費用について説明します。

タイルのヒビ割れに使った「床用ひび割れ補修材」はわずか数百円です。1本買っても使いきれないので、一番小さなサイズで十分です。

そして、「防水一番」は塗る面積にもよりますが、7~10m用で二千円以下、120~140m用で2万円以下です。

いずれの作業もとても簡単なので、DIYでも十分できます。

タイルの補修をプロに依頼すると10万円以上かかり、しかも、築古物件では数年に一度補修が必要なのに対し、DIYでは2万円でおつりがきます。

まとめ

この記事ではDIYで行う外階段&玄関のタイルのヒビ割れ補修のやり方と、タイルが剥がれない対策について、以下のポイントを説明してきました。

・DIYで補修できる範囲について

・タイルのひび割れ・欠けの原因について

・タイル補修のやり方&タイルの浮き対策について

・タイル補修とモルタルの防水対策の効果について

・気になる費用について

タイルのひび割れは簡単に補修できますし、タイルの割れや剥がれにつながるモルタル中の鉄筋のさびについても簡単に対策することができます。

また、DIYで行うと非常に安くできる上に、その効果は長期間維持できます。

タイルの補修関係に悩んでいる人にはお勧めの対策ですので、是非一度、試してみてください。

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