数年前に輻射式冷暖房を体験し、いつかは、、、と思っていたのですが、マンション購入を機にエコウィンハイブリッドを設置しました!
今回はエコウィンハイブリッドの設置状況、気になる効果、価格について報告しようと思います。
暑い夏を快適に過ごしたい人、エアコンの風が苦手な人、喘息の人にはお勧めの記事です!!
輻射式冷暖房とは?
そもそも、多くの人にとって輻射式冷暖房って馴染みがないですよね。
「フクシャ式ってなに??」という人、いっぱいいると思います。
メーカーのホームページによると、一般的なエアコンは空気を直接冷やしたり温めたりするのに対し、輻射式は「熱の移動」を利用した冷暖房システムです。
例えば夏は空気が冷えるのではなく、部屋の壁や床全体が冷えて快適な空間になるってイメージです。
冬場は逆に熱を直接もらい、ぽかぽか暖かくなるというシステムです。
エコウィンハイブリッドでカラッとした夏の様子はこちらの記事を参照して下さい。
ぽかぽかの冬の体験記はこちらの記事を参照して下さい。
設置場所:マンションに設置できるのか?
次に輻射式冷暖房をマンションに設置できるのか?ですが、結論から言うと「出来ます!」。
とは言え、何社ものメーカーさんに問い合わせて、マンションに設置できると回答があったのがECO FACTORYのエコウィンハイブリッドだけでした。
価格面でも優位であったため、設置の柔軟性とコストの両面から、エコウィンハイブリッドは優れていると言えます。
輻射式冷暖房はヒートポンプを使用するケースが大半です。
一方、エコウィンハイブリッドは輻射パネルの熱源に「エアコン」を使います。ヒートポンプに比べ温度の応答速度が速いなどのメリットがあります。
肝心の設置場所ですが、マンションは約85平米あります。
その南面にあるLDK+和室の約28畳(下図面の青で囲まれた部分)が冷暖房の対象面積です。
そして、エコウィンハイブリッド(輻射パネル)の設置場所は窓と窓の間の壁(赤枠で囲ったゾーン)になります。
エコウィンハイブリッドの仕様と価格について
メーカーの代理店と何度かやり取りをし、実際に下見に来てもらい詳細を詰めます。
最大の懸念点はエコウィンハイブリッドの大きさです。
これが設置予定場所に収まらなければ、導入を断念せざるを得ません。
また、冷暖房能力が足りず複数枚の輻射パネルが必要となると、これまた現実的ではありません。
そんな不安を抱えながら実際に現場確認をしてもらい、不明瞭な点をクリアーにしていきます。
エコウィンハイブリッドの仕様について
現地確認により、自立SCREENタイプ(幅:86cm、高さ:235cm)が設置でき、これ1枚で28畳のLDK+和室はOKとのこと。
さらに、除湿機能が非常に高いので、約85平米の部屋全体を除湿できるとの回答でした。
これにはちょっと驚き。というか、ホントか?と半信半疑…。
そして、エコウィンハイブリッドに接続するエアコンは4kwで大丈夫とのことでした。
また、エコウィンハイブリッドに限らず輻射式冷暖房は射式パネルが冷えて空気中の水分が結露し、その結露した水を排水する必要があります。
今回はエアコンの「穴」を利用するため、排水ポンプが必要とも言われました。
エコウィンハイブリッドの価格について
続いて、気になる価格についてです。
排水ポンプとオプションカラーがあるため、通常よりもコストアップとなり税込み約71万円でした。
<内訳>
・エコウィンハイブリッド本体:約42万円
・オプション類:約9万円
・送料、設置費用など:約20万円
エッ!?空調設備代として、70万円もするの??とびっくりしますよね。
それ、フツーの感覚だと思います。
エアコンだと主に14畳用のものを2台か、主に29畳用のものを1台となり、費用は大体25万円~30万円といったところでしょうか?
これに比べエコウィンハイブリッドは上記価格のため、「かなり高い」と言えます。
ただし、エコウィンハイブリッドは電気代がかからないため(メーカーホームページより)、30年間で415万円も「お得」という試算もあります(下写真参照)。
エコウィンハイブリッドの設置
エコウィンハイブリッドの設置は半日で、あっという間に終わります。
しのっぴ大家の場合、午後に搬入が始まり、最終チェックが終わったのが午後6時頃。
輻射パネルが大きいので、3人での作業となります。
エコウィンハイブリッド設置前後の写真を示します。
左下がBefore、右下がAfterの写真です。ロールスクリーンの間にピッタリ入ってます。
エコウィンハイブリッドそのものはかなりの大きさですが、実際に壁に設置するとそこまでの存在感はありません。
やはり、多少のコストアップしてもホワイトを選んでよかったと思います。
エコウィンハイブリッドの最大のメリットは「快適さ」
最後に、エコウィンハイブリッドを実際に使った感想です。
6月下旬から使い始め猛暑が継続中ですが、エコウィンハイブリッドのおかげで超快適です☆
輻射冷房は「洞窟の中の涼しさ」と良く表現されていますが、「五月晴れの清々しい朝」という感覚の方が合っている気がします。
外はジメジメした高温多湿ですが、玄関を開けると我が家だけ5月のカラッとした空気です。
また、湿度がないだけでなくリビングの温度も適度に低く、風がないのに何故こんなに涼しいんだろう??と不思議なくらいです。
エアコンの設定ですが、夜は28℃、昼は27.5℃の微風運転でこの効果です。
エアコンの風が苦手な妻も非常に喜んでいて、一般的に言われる「エアコン病」とは無縁の生活です。
さらに、しのっぴ大家は喘息で、例年、夏はエアコンのために喘息の調子がよくありませんでした。
が!!!
エコウィンハイブリッドに切り替えたあとは喘息の調子が悪くなることもありません。
初期費用は掛かりますが、エコウィンハイブリッドはそれ以上に快適な空間を提供してくれています。
まとめ
情報が少なく、良し悪しの判断がつき難い輻射式冷暖房ですが、既存のマンションにも設置可能です。
初期費用はエアコンよりもずっと高いですが、電気代がかからないこと、そして、エアコンでは得られない快適な空間を得ることができます。
正直、エコウィンハイブリッドを導入して良かったと実感しています。
エアコンが苦手な人、エアコンをつけると体調がすぐれない人にはお勧めの冷暖房システムです。
びっくりするほどシンプルな構成で、必要最低限のものをアドオンするという感じで仕様が決定。
輻射パネルの発熱体の色は部屋の壁紙に合わせて特注色の「ホワイト」にしました。