アイディア満載!室内に洗濯機置き場を作る方法

古い物件を買うと、室内ではなくベランダに洗濯機置き場がある場合があります。

管理会社に洗濯機置き場について聞くと、即座に「室内に無い物件は敬遠されます」との回答。

たしかに、洗濯機は室内にあった方が便利ですよね。

洗濯機置き場が室外にある物件は3点ユニットバスのつぎに敬遠されるとのことなので、リフォームの対象としては優先順位が高くなります。

問題は室内のどこに洗濯機置き場を設置できるのか?です。

水回り配管がない場所は実質的に不可能なので、水回り配管が来ていてスペースのあるところ、という選択肢しかありません。

今回は、実際におこなったアイディア満載のリフォームについて、2パターン紹介します。

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洗濯機置き場の検討

リフォームにあたり、重要なのが図面です。

図面をじっくり見ながら、どこであれば洗濯機置き場を作ることができるのか?を検討していきます。

<キッチン脇>

水回りで最初に思い付くのがキッチンです。

しかし、キッチン脇の洗濯機って微妙ではないでしょうか?

リビングでテレビを見ている隣で洗濯機が動いている…。

入居者さんの快適さを考えると、キッチン脇はないかなと思います。

<お風呂回り>

つぎに検討したのがお風呂回りです。

お風呂回りには給排水管が通っていますし、スペースもありそうです。

左下図は実際の水回りの図面で、右下図は図面をわかりやすくマンガにしたものです。

図面をみるとトイレは無駄に広く、スペースがありそうな気がします。

そしてトイレの隣には押入れがあり、そこを上手く活用すれば洗濯機置き場を設置できそうです。

図面を見ながら色々考え、シミュレーションしてみましょう!

図面は現況とズレていることがあるので、最終的には現場での確認が必要です。

リフォーム前の図面
リフォーム前の図面を分かりやすくしたイラスト。

パターン1:押入れ内に洗濯機置き場を設置する

最初に行ったリフォームは押入れを半分つぶし、そこに洗濯機置き場を設置してみました。

(下のBefore-Afterのイメージ図参照)。

給排水管は図面では押入れの外を通っていますが、実際には押入れの下にありました。

このため押入れの中に仕切りの壁を作り、洗濯機置き場を化粧板で覆うという簡単なリフォームです。

押入れの引き戸はそのまま使うため、引き戸を閉じていると普通の押入れにしか見えません。

「洗濯機置き場はどこ?」という感じで内覧に来た方のウケは良かったようです。

<このやり方のメリット>

  • リフォーム規模が小さく、期間が短く安価でリフォーム可能(費用は約20万円)
  • 「室内洗濯機置き場」として集客可能

このようにリフォームすることで、リフォーム後、約2カ月で入居者さんが決まりました。

それまでは1年近く空室となっていたので、リフォームした効果はあったと感じています。

洗濯機置き場を押入れに設置した図面

パターン2:水回り全体をリフォームして、洗濯機置き場を設置する

2つ目のパターンはユニットバスを入れ替えながら、洗濯機置き場を新設する大規模リフォームです。

中古物件の成功パターン:リフォームをして競争力アップでも説明したように、築20年以上の物件の設備は古臭さ感があります。

このためリフォームして新品に入れ替えて競争力を向上させる、という考えです。

お風呂のリフォーム、洗濯機置き場の新設などを全て一緒にやった方が効率的で費用も抑えられます。

このため、パターン2では水回り全体をリフォームして、洗濯機置き場を設置しました。

トイレをひっくり返して洗濯機置き場を新設する

まず最初は、洗濯機置き場の設置場所です。

場所としては一般的ですが、お風呂の隣がねらい目です。

この場合、トイレの入り口をどこに設置するのか?が最大の問題です。

リフォーム業者さんとアイディアを出しあった結果、トイレを180°ひっくり返して押入れを半分つぶし、つぶした押入れをトイレの入り口としました(下図参照)

リフォーム後の写真を下に示しますが、すっきりした形で洗濯機置き場を新設できました。

<このやり方のメリット>

  • お風呂 ⇒ 洗濯機という動線がスムーズなため、入居者さんが不満を持ちにくい
  • 既存の給排水管を利用できるので、リフォーム費用を抑えることができる
洗濯機置き場をお風呂の隣に設置した場合の図面。
お風呂の隣に設置した洗濯機置き場の写真。

余談ですが、しのっぴ大家は洗濯パンは置いていません。

洗濯機の大きさは様々なため、入居者さんが有する洗濯機の大きさと洗濯パンの大きさがミスマッチした際にクレームにつながる可能性があるからです。

ユニットバスもリフォームして競争力アップ

洗濯機置き場と全体の配置が決まったので、つぎはユニットバスのリフォームです。

今回紹介するのは、リフォーム前と同じ大きさの1216サイズです。

同じ場所に1616サイズ(1坪タイプ)のユニットバスを入れたこともあるので、大きなユニットバスへのリフォームを考えている方はこちらの記事を参照してください

リフォームした時はちょうどメーカーがキャンペーンをやっていて、標準換気扇と同額で浴室乾燥暖房換気扇になりました(浴室乾燥暖房換気扇が実質的に無料!)。

新品のユニットバス+浴室乾燥機という事で、大きなアピールポイントになりました。

気になる費用ですが、洗濯機置き場を作り、押入れを半分つぶしてトイレを入れて、ユニットバスの解体&壁の造作等々、諸々の大工工事費で50万円超でした。

これとは別にユニットバスの商品代と組立て費用がかかります。

水回りをフルリフォームした時のメリット

  • 周辺の築古物件よりも高い競争力を維持できる
  • 空室になっても埋まりやすく収益維持が可能(資金回収は容易)

実際の入居状況としては、空きが出ると家賃を下げることもなく比較的早い時期に入居が決まります。

築古(30年)でも家賃アップにつながることもありました。

このように初期投資としては大きな額ですが、着実に資金回収できていると思っています。

リフォームしたユニットバスの写真。

まとめ

これまで説明してきたように、2つのパターンで洗濯機置き場を室内に作ってみました。

図面を見て想像し、現場で業者さんと打ち合わせすることで色々なアイディアが出てきます。

その中で物件と予算にあったリフォームを行うことが肝心です。

そして、室内に洗濯機置き場を作ることで、大きなネガティブ要因を取り除くことはできます。

洗濯機外置きで空室が続いている大家さんは、図面を見ながら「どこに洗濯機置き場を作れるのか?」色々考えてみてはいかがでしょうか?

リフォームは自身の考え・アイディアを具現化する手段なので、とても楽しいですよ!

また、リフォームをお願いする業者さんは様々で、費用を抑制するためには相見積り取得は必須です。

良い業者さん探しはリフォーム成功の第一歩です!!

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